P'Top

今日の朝１１時、とうとうJinshuiが杭州師範大学から去りました。
今は上海に到着して、５時半離陸のタイ、バンコク行きの飛行機を待っているみたいです。

３月に私がここに来て、一番最初に仲良くなったJinshui。
何もわからない私とShazhiをタイ人さんたちの友達の輪に招き入れてくれたJinshui。
部屋を掃除しろとか、勉強しろとか、包丁の握り方とか、色々と怒ってたJinshui。
「まだまだ餓鬼だね。」って冗談を飛ばしながら、面倒をみてくれたJinshi。
片言の日本語で「ただいま。」「おかえり。」って言ってくれたJinshui。
TVゲームに熱中している横顔も、得意げにタイ料理を作ってくれる姿ももう見れない。
彼はこの部屋に戻ってくることはないんだから。

今、私は彼が元住んでいた１階下の部屋に引っ越してきた。

右を見ても左を見ても、彼の面影でいっぱい。
部屋を掃除したって、消えない。

洗面台を見て顔を洗ってる姿を思い出して、
台所を見てグリーンカレーを作る姿を思い出して、
ソファーを見てマリオカートで遊ぶ姿を思い出して、
ベットで昼寝する姿を思い出す。

正直、何処も見れない。
目をつぶったって脳裏に焼きついてるあの笑顔。

この間からだんだんと近付いてくるタイムリミットが辛すぎて、ずっと泣いてた。
どれだけ泣いたって涙は枯れずに、どれだけ泣いたって淋しさは消えない。
「半年後に会いに来てくれるんだったら、これで最後ってわけじゃないんだろ？泣く必要ないだろ。」
そう言ってもらえたって、止まらない。

人との別れが辛いと思ったのは初めてかもしれない。
久しぶりに、心が痛い。



この杭州師範大学で同じ半年を過ごした沢山の留学生仲間たち。
今、彼らの殆どが帰国したり、違う大学に移ったりしようとしている。
同じ道を、半年っていう短い間だけだけど、一緒に歩んだ大切な仲間。
これから先はそれぞれが自分の道を歩んでいく。
私はここに残るけれど、私だって新しいスタートラインに立ってるんだ。
みんなが進んで行く中で、私一人だけ過去の楽しかった思い出を引き摺って進まないわけにはいかない。

わかってるけどさ。

それでもまだ涙は消えない。
まだまだ心の整理はつかない。

だけど、みんなには本当に感謝してる。
私の今までの人生の中で一番濃い意味のある半年を過ごさせてくれたみんなに感謝。
心からありがとうを伝えたい。
そして私に一番沢山のものをくれて、一番大きな存在だったJinshuiに感謝。
心からありがとう。コップンカー、P'Top。

Jinshui、ずっと迷惑かけっぱなしでごめんなさい。
私からは何もしてあげることができなかった。
それに最後までずっと泣いていて、心配かけてごめんなさい。
今はまだ泣いてるけれど、ちゃんと後で泣き止んで、私も新しいスタートを切るから。
ちゃんと笑顔で後期を楽しみつくして、満喫して、心から「今学期最高だった。」って言えるようにするから。
だからもう心配しないでね、Jinshui。


地に足つけ　頭雲向け　進む　前に前に前に